お雛様のお道具 mini size everything!

Tue 27 Feb 2024. Miniature Kimonos, furnitures, musical instruments, tea ceremony tools, books and its case… All tiny small size and amazingly beautiful. Tokugawa Museum visit in Nagoya.

2024.02.27. 名古屋の徳川美術館でこの時期に開催される尾張徳川家歴代の姫や正室のお雛様とそのお道具の展覧会が旅の目的でした。
名古屋は父が単身赴任先で母も東京から足しげく通った想い出の地。

全てがミニサイズに作り込まれて葵の御紋が付いていたりするお雛様の華やかな御道具類が素晴らしくて、お庭は風が冷たかったけれど梅の花が美しく、良い一日になりました。

紅綸子地縫取振袖 / 伏籠、香炉 / 白綸子地波に藤、牡丹、菊文縫取振袖
茶道具 茶碗、茶代、 煙草盆

貝桶 / 源氏箪笥
手拭掛 湯桶・盥 
抱牡丹紋散蒔絵雛道具(だきぼたんもんちらしまきえ) 
俊恭院福君(尾張家11代斉温継室)所用 江戸時代 19世紀

最後のものは鉄線唐草蒔絵雛道具 (てっせん の模様がついている、蒔絵)
徳川美術館が所蔵する雛道具のうち、もっとも古い作例で17世紀末から18世紀初頃に製作されたと考えられています。本来の所有者は不明。代々尾張徳川家に伝えられ、俊恭院福君の所用となりました。

ひな祭りの沿革と大名家における雛祭について

徳川美術館所蔵の国宝 初音蒔絵文箱(はつねまきえふばこ)
霊仙院千代姫(尾張家2代光友正室)所用 江戸時代 寛永16年(1639)
初音調度(はつねのちょうど)は、寛永16年(1639)9月21日、三代将軍家光の娘 千代姫(1637-98)が、尾張徳川家2代光友(みつとも)に婚嫁する際持参した調度である。名は、『源氏物語』の「初音」の帖「年月を 松にひかれて ふる人に 今日鶯の 初音きかせよ」の歌意を全体の意匠とし、その歌の文字を葦手書きに散らしているところに由来している。
 調度の意匠が『源氏物語』の「初音」の帖にちなんだ「胡蝶の調度」が10件、さらに染織品・金工品を加えた総計70件が現存し、一括で国宝に指定されている。

(つづく)

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